こんにちは、Souです。前回は山仕事の良いところ7選をご紹介させていただきましたが、今回は一転、山仕事の良くないところを紹介させて頂きます。
世の中良い事しかないってのは大体ウソですからね。必ず悪いところもあります。
今回も私の経験から林業の辛く厳しい部分を紹介したいと思います。林業就職を考えている方には良い面悪い面どちらも考えた上で自分に合っているかを吟味する材料にしてもらえれば幸いです。それでは行きましょう!
まずは皆さんご想像のとおり林業は3Kの仕事であることは否定できない事実です!周知の事実なので項目は分けずに1つにまとめてしまいました。
昔に比べると確かに機械化や法改正などによって安全性は向上しました。ですがまだまだ危険な産業であることには変わりありません。
苗木や資材など、基本は背負い上げて運びます。私の経験の一例ですが植付作業の時は50本入りの苗木袋(約12.5kg)4袋を背負って山を上ったりしていました。他にもチェーンソー等の機械を使う場合も5kg程度の機械本体と補給用の燃料、飲料等を腰袋に入れて斜面を歩く事になるので慣れるまでは結構キツイです。
山なので当然汚れますし、油断すると命に関わる怪我や身体の不調に見舞われる可能性があります。怪我や不調の原因は機械の操作ミス、落石、転倒、蜂、熱中症など多岐に渡ります。
まず、林業労働者の年間平均給与は、林野庁の調査では約343万円となっており、全産業平均の約391万円と比べると低い状況にあるといわれています。
私の場合は最初が基本給1万円/日+事業の出来高で、経験年数と能力に応じて昇給という感じでした。ですがベテランの方でも1万2千円/日+出来高で伸び代があまりありませんでした。
先輩方からは
「昔は7000円スタートだったから大分新しい人には良くなった」
と言われましたが、
「まだ何もできてないのに俺たちがそこそこできるようになった時期と同じくらい貰えてんだぞ」
と言われてるようで、申し訳ない気持ちと、それでも少ないよという気持ちと、上の人達の給料が上がらないと未来に希望が持てないよ…という気持ちですごく落ち込んだ記憶があります。あまり気にしないようにして一生懸命仕事をしていました。
また日給月給のデメリットとして出勤日数に応じて給料が変動するため、雨が続いたり体調を崩したり怪我で何日も休んでしまうと一気にキツくなるという事もあります。
私は林業は日給月給の方が合ってると感じるので絶対月給が良いなどとは思いませんが、給料の不安定さはあると感じています。
これは現場仕事をされている方共通かもしれませんが、作業着、タオル、軍手、足袋などの
「仕事で使うけど会社で負担してくれない激しく消費する物」
というのが結構あります。私の場合は機械類や燃料などは会社が貸与ということで支給してくれました(中には機械類も自分持ちという会社もあります。)が、そういう細かい物に関しては自分持ちだったので
毎月地味に必要経費かかってるな〜と思っていました。
林業に転職した時にいろんな人から「大学出たのにもったいない」とか「休み少なくてかわいそう」とか「いろいろ大丈夫?」とか・・・「結局そんな仕事就いたの?笑」的なニュアンスで見られたり冗談と分かっていてもイジられるのは良い気持ちはしませんでした。
「確かにいろいろ大丈夫ではない部分もあるけど!(笑)俺はこの仕事をしたくて就いたし実際充実してる!知らないくせに余計な事言うな!俺の自由だろ!」
と密かに思っていました。悔しさから仕事のモチベーションは上がりましたけどね笑
山仕事の社会的ステータスが向上してほしいと願う今日この頃です。
山仕事の良くないところ4つ(4つ以上あったかもしれないけど)いかがでしたでしょうか。まとめると
「キツイし命の危険もあるのに給料が全然見合ってなくて必要経費もちょこちょこ出るし社会的地位も低い」
仕事である、ということです。
率直にこれだけ見るとやばい仕事ですね(苦笑)。
ですが、私も書きながら感じたことですが今回の内容って山仕事の良いところ7選で書いた内容と被る部分も多いんですよね。
キツイというのは見方を変えれば自分を鍛えられるということですし、林業単体での給料は低いかもしれませんが時間は沢山生まれるので副業をして新たなスキルや経験を身につける事ができます。周りの目や反応なんて気にしなければ良いだけの話です。
何が言いたいかというと、
「全ては自分の考え方次第」
ということです。
表があれば裏がある。
自分にとって表が強いか裏が強いか、誰かが言ってたからではなく自分がどう思うかが大切なんだと思います。
と、必死でフォローしたところで締めたいと思います笑
私は誰がなんと言おうと林業という仕事が好きですし山師の方を尊敬しています!
ありがとうございました。
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