こんにちは。Souです。
今回は林業事業体に就職を考えていたり興味あるな〜という方にどんなところに就職したらいいか私の考えを書いていきたいと思います。
この記事を書こうと思った理由が、まさに私が林業への転職を考えたときにネットの情報がとても少なかったからです。Google先生も詳しくないってどんだけニッチやねん日本林業…って思いましたね。今はそういう情報も前よりは増えたように感じますがまだ少ないです。なので林業に興味を持った方の就活をする際の参考に少しでもなればと思い、林業に転職する際に考えるポイントを3つ紹介します。
それでは行きましょう!
1.どこで働きたいか
まず最初に自分がどんな地域で働きたいか?を考えてみましょう。地元がいいのか、憧れや住んでみたい土地があるのか、特にこだわりはないのか…私のおすすめは特にこだわりが無ければ地元(都道府県単位で大丈夫です)や馴染みのある土地を選ぶのが無難かなと思います。これは就職した際の人間関係でコミュニケーションが取りやすいからです。林業会社や森林組合で働く人は地元の方が多いです。そのコミュニティで早く打ち解けるには出身地や共通の知人など共通点が多い方が良いです。他所から来たからと言って馴染めないということは無いので最終的には本人と周りの人との相性になってしまいますが参考にして頂ければと思います。私は地元では無かったのでその土地の話や皆が昔から知ってることを知らなかったりして最初は少し寂しかったですが良い人達に出会えて良くしてもらえたので良かったです。また、林業が盛んな地域を選ぶのもありだと思います。そういう地域は仕事に前向きでレベルの高い人が多いのでがんばって技術を吸収したいという方にはおすすめです。
2.林業会社か森林組合か
働きたい土地が決まったらどんな事業体に行くか考えましょう。林業事業体には大きく分けて2つ(厳密に言うと第三セクターとかあるらしいですがあまり聞いたことが無いので割愛)あり、林業の仕事を請け負って利益を得る民間の林業会社と、山主さんからの出資を受けて山の管理をするのがメインの森林組合に分けられます。それぞれの特徴や就職する上での注意点を見ていきましょう。
まず林業会社ですが、こちらは事業を請け負って利益を出すのが最優先となっているのでいかに早く終わらせて次の仕事に入って終わらせていくかという感じなので作業のスピードがとても早いです。私の感覚ですが林業会社は安全や丁寧さよりも効率やスピードを重視するように感じます。なので素人から林業会社に就職するのは少しハードルが高いと思います。ただ仕事ができれば給料は森林組合より高くなる事が多いです。早く多くの仕事を終わらせるほど貰えるお金も増えてきます。そこは林業会社のいいところかなと感じます。
森林組合は組合員さんからの出資を受けており、組合員さんの山をきれいに管理するという意識が強いので、利益や速さよりも丁寧さや安全を重視しています。(森林組合法という法律では森林組合は営利を目的とした事業を行ってはならないとされています)そのため、林業会社に比べてガツガツしてない分安全指導や技術指導はしっかりしてもらいやすいです。また、倒産するリスクは民間企業に比べると少ないです。ただ給料は頭打ちが早く、ベテランの人と新人に大きな差はあまりなく、ベテランこそ不満が溜まっている雰囲気になってしまっている印象があります。
まとめると林業会社は利益重視で能力重視、能力次第で給料の伸びも期待できる。森林組合は給与面では伸びが少ないが安全面、技術面の指導は比較的しっかりしてもらえる。という感じです。(もちろん林業会社が安全や技術指導を疎かにしているというわけではありませんよ!)
3.どんな事業体は良さそうか
これまで大まかに事業体についての傾向を書いてきましたがあくまでこれは目安で実際にどうかはその事業体の人と話をしてみないとわかりません。話を聞くからには良ければ面接を受けたいと思いますよね。ではどんな事業体に話を聞けばいいか、考えるポイントを4つお話します。
1つ目は「林業の採用イベントに参加していること」です。各都道府県の林業労働力確保支援センターが主催する「森林の仕事ガイダンス」など、その地域の事業体の担当者がブースを設置して就職希望者と直接話ができるイベントが定期的に開催されています。ここに出展する時点で新しい人を採用することに前向きな事業体であるので、丁寧に話をしてくれるはずです。また、この一度の機会に複数の事業体の話を聞くことができるので労力も軽減できます。
2つ目は「賃金や、就職後の生活スタイル、資格取得等について、聞いた時に濁さずに話してくれるか」です。ここは就職後をイメージする上でかなり重要です。賃金は手取りでいくらか(大抵最初は総支給額を言われます笑)や資格取得にかかる費用や仕事道具は自費なのか貸与なのか支給なのか、社会保険は加入しているか等実際に自分が働き始めたらというイメージをした場合に不透明な部分で不安に感じている点を正直に聞いてみましょう。ここで正直に良い点悪い点を話してくれる事業体は信用できます。入ってからのギャップも少なく済みます。(良い話ばかりするところはちょっと怪しいと思った方がいいかも…)また、実際の作業現場を見学させてくれるところもあるので現場を見てみたい場合は聞いてみてもいいかもしれません。
3つ目は「SNS発信やホームページを定期的に更新しているか」です。これは多くの人に見てもらいたい=地元以外の外部にも心を開いている と私は思っています。林業会社は人数があまり多くない家族経営の縁故採用が主流になっている事業体も多いです。そんな中で外部に心を開いているところは、地元出身ではなくても優しく受け入れてくれて馴染みやすい社風があると思います。
4つ目は「シンプルに歴史が長いか」です。これは長い歴史がありその地域で林業を続けてきたという実績がある会社は技術や待遇に関して安心感がありますよね。(社歴が短いところが悪いのではなく、新規就業する際の会社選びとしては安心感があるよねということです)
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は私の経験や感じたことを踏まえて林業就活の際の考え方を書いてきました。おさらいすると
- 働く土地を決める(地元、馴染みのある土地、林業が盛んな地域がおすすめ)
- 民間の林業会社(利益・能力重視)か森林組合(丁寧さ・安全重視)の違いを踏まえておく(一概には言えませんが)
- 公的な採用イベントに参加して話を聞いてみる(不安に感じていることを正直に聞いてみる。正直に答えてくれる事業体を選びましょう。SNSやホームページがあればチェックしてどんな会社か見てみましょう)
個人的な意見としては、まず働く場所を決めたら森林組合に就職して経験を積んで、力をつけた段階で収入等の現状に不満があればどこかの林業会社に移るか独立して収入を増やすという流れがいいのではないかな〜と思います。とりあえず林業の採用イベントには参加した方がいいと思います。やる気で入ったのに入る前とのギャップが大き過ぎてすぐ辞めざるを得なくなってしまうというのが1番悲しいので、分からない部分をできるだけ具体的に明らかにしながら考えていくといいと思います。
3点と言いつつモリモリになって読みづらい文章になってしまったかもしれませんが参考になる部分があれば幸いです。
それではまた。ありがとうございました。
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