みなさんこんにちは。
先日Netflixで「縞模様のパジャマの少年」という映画を観ました。
私は名前も今回初めて知ったのですが、嫁さん曰く鬱映画といえば上位に食い込んでくる作品らしく以前から観たかった作品だったそうです。
そんな話を聞いたのでじゃあ観てみようかということで観てみたら重いテーマですが良い映画だったので感想をシェアしたいと思います。
それでは行きましょう!
概要
時代は第二次世界大戦中のドイツ。主人公の8歳の少年ブルーノは将校である父の任務の都合でベルリンから離れた田舎に引っ越しそこで生活することになります。知り合いや友人のいない生活に退屈していたブルーノは家の近くを探検していると農場のような場所を発見します。そして、その場所のフェンス越しに縞模様のパジャマを着た少年シュムールと出会います。そこから二人は友情を育んでいくのですが、ブルーノはそこがどのような場所で何が起きているのかは理解していません。ある日、シュムールの父親が行方不明であることを知ったブルーノはシュムールに一緒に探すことを提案します。そして、縞模様のパジャマに着替えてフェンスを越え、シュムールと共に「農場」の中へ彼の父親を探しにいきます。
2感想
作品の時代は第二次世界大戦中のドイツということでユダヤ人へのホロコースト(大量虐殺)を背景としています。しかし8歳の少年ブルーノは強制収容所や虐殺の事などは知らずにただ純粋に収容所で生活するシュムールと友情を育んでいきます。
強制収容所のフェンスを挟んで綺麗な格好のブルーノと収容者のボロボロで汚い服を身につけたシュムールが二人の差を強調しているように感じました。そのような二人の政治や宗教的な思想の偏りがない人間同士の友情の尊さを感じるとともに無知からくる認識の違いやそれによって引き起こされる悲劇が残酷であるとも感じました。二人のかわいい少年が余計にそう感じさせますね!
作品はブルーノの視点で描かれていますが、よく分からない縞模様のパジャマを着た人に対しドイツの軍人が厳しく当たっている光景に恐怖と違和感を感じつつも実態を理解できない様子はブルーノの母や姉の様子からも伝わってきました。少し調べたところによるとユダヤ人への差別思想は植え付けられ、強制収容されていいることは伝えられていたものの、強制収容所での様子や虐殺などは家族にもあまり知らされていなかったようです。作中でも収容所の生活が素敵なものであるという映像が流され、ブルーノの母親や姉も強制収容所がひどい場所でないと誤解します。そりゃよく分からんよな・・・。
また、シュムールや怪我をしたブルーノを誰に指示されるでも無く手当した元医者のパヴェルというユダヤ人たちの優しさが余計にこの政策の非道さを感じさせました。
そして私が一番心に響いたシーンは、終盤ブルーノが収容所に行ってしまったと気づいた父親が必死にブルーノを探し絶望感を露わにしているシーンです。ナチスは自分の子供や身内が行ったら絶望するような施設に罪の無い何万人もの人々を差別して送り込み死に追いやったのだろうと怒りと悲しみが沸いてきました。
まとめ
「縞模様のパジャマの少年」は原作は小説で史実ではないフィクションなのですが、あらためて戦争、差別の悲劇、人間の非道さを突きつけられ考えさせられました。最近は世界中できな臭いでとどまらない戦争のニュースや事件が多く伝えられていますが、自分の中に軸を持って安易に人種差別をしたり、自己を正当化して非道な行動をしないように生きていきたいものです。
重たいテーマですがシンプルな構成でありつつ観ごたえのあるとても良い映画だと感じました。おすすめです!それでは。
「縞模様のパジャマの少年」はNetflixで観ることができますよ^^
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