こんにちは、Souです。今回は私が山仕事をしていてめちゃくちゃ気持ちよかった瞬間を5つ紹介したいと思います。林業は体力的に辛い仕事が多いですが、その中でも最高だった瞬間を書いていきます。それではいきましょう!
気持ちよかった瞬間を考えた時に私が真っ先に浮かんだのはこれでした。
「苦痛からの解放」 「達成感」
この2つが1番強く感じられるのは下刈だなぁと思っています(実際にはその現場が終わっただけで次の日から別現場の下刈が始まるので全然解放はされていません笑)。
基本下刈は高いところから刈りながら降りてくるのですが、下まで降りてきて振り返って、自分が刈ってきた跡と刈終わった全景を眺めた時にやる前とは全然違って本当にきれいになっているんですよね。その時に連日暑い中一生懸命刈ったのを思い出して「俺がんばった!」と思える瞬間が1番気持ちいいです。
これは目立てが少しうまくなったのを実感して嬉しかった瞬間です。
チェーンソーの目立ては木伐りをする上で1、2を争うくらい大事な事です。
その目立てがまぁ難しい笑
私は不器用なのもあってちょっとマシになるまで1年かかりました。それまでずっとチェーンソーが唸ってるだけで全く刃は切り進んでくれないし木粉まみれで全身汚れるし(切れない刃で木を切ると木屑ではなく粉が出ます笑)
師匠には「なまくら笑」「ゴミみたいな刃だ笑」と馬鹿にされ、もう散々でした笑(そんなだともちろん仕事も遅いのですが見捨てずに指導してくれた師匠は本当に優しい方です)
お手本の刃を作ってもらったり、師匠の刃を観察したり研ぎ方を観察して試行錯誤を繰り返しました。
結局新品の刃を3本、米粒以下の大きさまで使い倒すことになりましたがそれでようやくマシな刃を作れるようになり、いつもよりスッと木が切れた時は感覚が全く違うのでとても嬉しかったです。
更に森林組合の職員さんが現場を見に来た時に「いつのまにこんな切れるようになったの!」と驚いてくれた時は重ねて気持ちよかったです。
山の木は大きさ、立ち位置、枝の張り方、曲がり具合、周りの状況など条件の同じ木は一本もありません。その一本一本の木に対して1番最適な伐倒方向を見極めてその方向にしっかり倒さなくてはならないのでかなり難しいです。
それまで何度も何度もやっていましたがうまく行くのはたおしたい方向に傾いている木だけで、
「自分の力で倒した」
と思える事がありませんでした。そんな中である1本を切ろうとした時にその木を観察していると、ふと、なぜか分かりませんが自信を持って
「この木はこれくらい切ってここでクサビ入れてやれば倒れそう」
と思いました。
そしてその通りにやったらすっとうまく倒れました。
言葉で説明してもうまく伝えられませんがなんだか「わかった」ような瞬間でした。
またそういう時は木の幹にチェーンソーを入れるラインがイメージで向こう側まで分かる気がしました。それを感じた時に
「俺うまくなってる…!!」
と感じてめちゃくちゃ嬉しかったです。(次の木で普通に失敗してまたへこむんですけどね。まぐれだったのかな笑)
間伐を最初から最後までやるとその変化と達成感を感じられるのでとても気持ちがいいです。
最初は真っ暗で鬱蒼としている林内が、切り進めていくと徐々に明るくなっていき、空気が入れ替わるような感覚を味わえます。
そして成長が悪い木や枯死した木を切ってしまって木の状態やサイズが一定に近づきます。するととても見た目が良くなるので
「きれいな山になったなー!俺が貢献したんだよなー!」
と嬉しくなります。その瞬間はとても気持ちが良いです。
林業は外仕事なので季節の影響を強く受けます。
夏と冬でどちらがキツいか悩みましたが個人的には冬の方がキツく感じます。
あの体の先端からずっと冷えてくる感じ本当に苦手です。あと動いている間は汗かくくらい暑いのに休憩すると一気に冷えるのも嫌いです笑
そんな冬の作業ですが暖かい格好をしていても冬の山は厳しいです。
冷えた身体を温める風呂、まず最高です。その後の温かいご飯と酒!
この2段階の最高が私をキメてくれる、そう思っております。
夏の風呂からのビールも最高ですが、やはり苦痛の大きい冬の方が幸福度が大きく感じます笑
林業やってて気持ちよかった瞬間5ついかがでしたでしょうか。
技術が上がった瞬間、辛い仕事が一段落した瞬間、自分が一生懸命やればやるほど、気持ちいい瞬間は多く、大きく訪れると思います。
皆さんも一緒に気持ちいい瞬間を追い求めていきましょう。
それでは今回は以上です。ありがとうございました。
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